桐生の魅力を発掘、発信していきます
ー高崎経済大学 石井ゼミナールー
3丁目祇園祭の功労者!
元会計にとっての祇園祭とは?
元3丁目会計 山田さん
本町通りの人だかりに感動!
祇園祭には25歳でたずさわり始めました。以前3丁目の町会長を務めていた原勢さんとは同級生で、原勢さんが会長の時に私は会計という立場で一心同体でお祭りを担いました。これまでの祭りで一番感動したのは、私が行司に就任した年の鉾の引き違いですね。本町通りに行き来が困難になるくらい人が集まったのを見た時には、大きな感動を覚えました。
お祭りの楽しみは…「お酒」!?
お祭りにおける楽しみは、八木節ももちろんなのですが、やはりお酒でしたね。祭りの後に仲間とお酒を交わすのは格別でした。若い女性にお酌をしてもらったときは嬉しかったですね(笑)。お酒の場でお金を使いすぎて反省することもありました。年を重ねていくうちに組織内での立場も上がり後輩を飲みに連れていくことも増えましたが、最初に私に悪い遊び(?)を教えてくれたのは先輩をはじめとした仲間でした。受け継がれていくものなのですね。
祇園祭に訪れた変化、今後の展望
祇園祭で鉾を出し始めてから、鉾を目当てで来てくれる人が増えたように感じて嬉しかったですね。しかし、まちの衰退も同時に感じ始めました。今から10年ほど前位でしょうか、私が会計を務めていた頃から、人口は緩やかな下り坂になっていった気がします。以前は各町会に神輿を担げる人が50人以上はいたのですが、今は他所から助っ人を呼んで神輿を担いでいる状態です。しかし、お祭りそのものに対する楽しさは昔から変わりません。お酒を飲みに行くことや、美味しい鰻屋さんで食事をすることなんかは今も変わらない楽しみです。今後の祇園祭なのですが、鉾の引き違いは女性でも参加することが出来るので、是非積極的に参加して欲しいと考えています。祇園祭には、若い力が必要不可欠です。
お祭りに対する人々の思いやエピソードは、すべてが記録や形として残るわけではありません。お祭りの「記録」ではなく「記憶」に残る部分を覗いてみませんか?
【取材・文 13期高瀬 22/10 写真は山田様・原勢様よりご提供頂きました】