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3丁目新井さん

お隣さんの一声ではじまった祇園祭若衆の挑戦

3丁目 脇行司 新井さん

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お隣さんのお声かけが参加のきっかけ

桐生生まれ桐生育ちで職業は介護施設の職員をやっています。ただ、生粋の三丁目生まれ三丁目育ちではないので、子どもの頃に祇園祭に触れる機会はありませんでした。若衆になったきっかけは、行司の大澤さんのアグレッシブな声掛けでした。「ひよこ」という店が私の妻の実家なのですが、ちょうど隣が「みどり寿司」さんで、そこは大澤さんの奥さんの実家だったんですよ。で、お隣さんから「祭り出ろよ!」と(笑)、熱烈なオファーを受けて参加しました。最初は助っ人としてただ神輿を担ぐだけでしたが、神輿担ぎを1年やったら、「若衆入りなよ!」って半強制でしたね(笑)。それで若衆に入りました。まだ若衆になって7、8年くらいしか経っていないのですが、若い人が少ないので、あれよあれよと2、3年くらいであっという間に脇行司になっていたという流れですね。

地元へ還元、そして家族からのエール

桐生祭りの始まる金曜日に浴衣を着て歩く際、介護の事業所に勤めているので、そのまま浴衣で利用者さんのことろに顔を出すんですよ。施設の利用者さんは皆さん地元の方々なので、お祭りが昔とても盛大に行われていた頃を知ってるんですよね。なので、私が浴衣で顔を出すとすごく喜んでいただけるんです。若衆の仕事を通じて、介護の仕事の中で地元の皆さんに少しでも還元できているのではないかと感じています。それと、小学2年生の息子がいるのですが、「将来の夢は三丁目の行司になること!」と既に言ってくれていることがとても嬉しいです。息子は毎年、私が神輿を担いだり、町会の仕事をすることを楽しみにしてくれています。それを学校でも「パパはすごいんだよ!」って話をしてくれていることを聞いたりすると、祭りに関わっている誇りを感じますし、子供の代まで祭りを、この伝統を続けていきたいなあと思います。家族みんなが応援してくれてるっていうことも大きなやりがいですね。

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おすすめのお祭りの楽しみ方

お神輿を担ぐときは、普段は大声を出すタイプの性格ではなくとも、別の自分だと振り切って思いっきり「わっしょいわっしょい」と叫ぶと楽しいと思いますね。神輿担ぎは体力的にも大変ですが、一生懸命担いでもらえると、お祭りの本髄の楽しさを体験してもらえるのではないかと思います。あともう1つの楽しみは、なんといっても担いだ後に飲む1杯です!普段はあまりお酒は好きじゃないのですが、担いだ後のビールだけは美味しいと毎回思います(笑)。みんなで担いだ達成感をつまみに乾杯っていうのが、たまらない瞬間ですね。その乾杯のために担いでいると言っても過言ではないです(笑)。

祭りの継承に向けて

お祭りって楽しくないとやりたい気持ちにはならないと思うので、参加者には楽しんでもらいたいという思いが1番強いです。お祭りに関わって、揃いの浴衣や法被を着ることなんかを、かっこいいなぁ、と楽しんでもらえたらいいのかなと。私なんかは巾着袋を自分で買ったりとか、だんだん凝るようになってきました。祭り期間になるとネクタイもお祭りっぽく赤いものを付けてみたり、自分なりの楽しみを見つけるとよりお祭りが楽しく感じられると思いますよ。町会に所属すると頻繁に集まりがあるのでもちろんそれは大変ですが、昔とは違いますから、出られる時は出る、出られない時は諦める、とうまく割り切って、どんな年齢職業の方も気軽に参加できる環境を作っていくことが、今後もお祭りを存続させていくうえで大切なことなんじゃないかなと思います。

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【取材・文 松井(桜) 24/6 】

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