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今年も各町でお神輿担ぎ、鉾の曳き手、給水当番など

様々な形で参加させていただきました!

​〔祇園祭参加レポート 2024〕

参加レポート2024

神輿が結ぶ人とまち

1丁目神輿担ぎ参加レポート

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伝統ある神輿担ぎ

桐生祇園祭の参加者は法被を身にまとい、力強く神輿を担ぐ。この神輿担ぎは、かつて共有されていた神祀りの思いを現代に受け継ぐものであり、今でも地域の団結力を内外に示し、担ぎ手たちの掛け声や熱気が周囲を盛り上げる。神輿の担ぎ方や掛け声には町ごとの独特のスタイルがあり、各町の伝統や文化を次世代に受け継ぐ大切な役割も果たしている。

各町それぞれの「もみ」

神輿担ぎには各町ごとに独自の特徴やスタイルがある。その違いが大きくでるのが「もみ」である。もみは神輿を大きく揺らし、神様への願いをよりよく伝え、かつ観客を楽しませる演出であるとされる。その動作や激しさは町ごとに異なっている。参加してみて気付いたが、それぞれの町ごとに参加者の年齢層や構成が異なるため、もみのスタイルにも影響しているように感じた。1丁目は若い参加者が多かったこともあり、他町にはない勢いがあったのではないだろうか。

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地域住民とボランティア

他のお祭りと同様に、桐生祇園祭でも神輿の担ぎ手不足が問題になっているため、1丁目では今年も群馬大学の学生、ボランティアの方々に加え、われわれ高崎経済大学の学生が神輿担ぎに参加させていただいた。地域の方々とボランティアで協力し合い、共に楽しむことで、神輿担ぎがより魅力的なものになったと感じた。

担ぎ手を全力サポート!

各町給水当番参加レポート

女性たちの給水をサポート

お神輿の担ぎ手をサポートする各町の女性たちは、目立たないが重要な役割を担っている。担ぎ手の方々が体力を維持するためには、絶え間ないサポートが必要である。柄杓を用いて素早くコップに水を注ぎ、担ぎ手全員に給水が行き渡るよう、効率的な役割分担も求められる。私たちもお手伝いとして参加することで、担ぎ手の方々の熱意や信念を間近に感じることができ、祭りの本質に触れたような感覚を覚えた。

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お祭りにおける女性の役割とは?

1丁目で給水を担当している女性たちに「お祭りにおける女性の役割」について尋ねたところ、皆さん口を揃えて「給水」と答えられていた。このようなサポートは無事にお神輿を運び続けるために必要であり、誇りある役割であると感じた。また、担ぎ手の方々から「ありがとう」という感謝の言葉を頂いたとき、この給水作業がただのサポートにとどまらず、祭り全体を支える大切な役割であると実感し、やりがいを強く感じた。

全員が感じるお祭りの一体感

今回も石井ゼミ生の女性陣が給水当番を務めさせていただいた。女性たちが給水という形でサポートを行うことは、担ぎ手たちの安全を守るための重要な役割である。給水を通じて祭りをサポートするという経験は、私たち自身を含め、参加者全員が祭りの一体感を味わうことができる特別な瞬間であり、祇園祭という伝統的な祭りにおける人々の強い絆と熱気を肌で感じる貴重な機会となった。

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世代を超えた力の結集

4丁目神輿担ぎ参加レポート

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伝統とこだわりのつまった祭り

伝統ある祇園祭では、町会ごとに法被やはちまきなどが異なり、その柄や着こなしも各町それぞれである。その違いには、各町のこだわりが詰まっているのだ。例えば、私が神輿担ぎに参加させていただいた4丁目のはちまきの巻き方を見てみると、はちまきを頭に巻く時に、験を担ぐために折り目を上に向けて頭に巻く。これは、はちまきの折り目で福を取りこぼさないようにする、という意味があるそうだ。また、結び目がVの字のようになるように結ぶこだわりもある。伝統とこだわりがつまった4丁目の男たちの勇姿をぜひ見てもらいたい。

意地とプライドの神輿担ぎ

祇園祭では一つの神輿をつなぎながら1丁目から6丁目までを練り歩く。神輿担ぎでは町会ごとに独自の「もみ」と呼ばれる、神輿を上下に揺らしたり、神輿を回す演出が存在する。この演出はけがをしかねない危険なものだが、どの町会もほかの町に負けないように気合を入れてのぞんでいる。4丁目の方々はもみを「意地とプライドのぶつかり合い」と表現していた。その表現のごとく4丁目のもみは、ほかの町会を圧倒する勢いのあるもみであった。4丁目の町衆と一緒に担ぐことで、祇園祭にかける熱い気持を感じることができた。

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祗園祭で感じた連帯感

今回ボランティアで参加した祇園祭の神輿担ぎでは、参加者の年齢層が幅広いことに気づいた。10代の大学生から30代、さらには50代の方までと幅広く参加されていた。異なる世代の人々が協力しながら力を合わせ、神輿を担ぐという経験をすることで、強い連帯感や達成感を感じることができた。加えて、神輿を担ぐという体験は、改めて伝統的な日本文化に触れるよい機会となった。

【取材・文 萩原・八木・剣持 24/10 】

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