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4丁目須江さん

神輿とともに歩んだ熱い祇園祭人生

本町四丁目世話方 須江さん

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東京でも注目を浴びた4丁目鉾の存在感

桐生での出来事ではありませんが、2007年の「天下祭り」で4丁目の鉾を東京に持って行ったことは忘れられない思い出です。4丁目の鉾をはじめ、全国各地の地域の鉾や山車〔ダシ〕が集まり、日比谷公園から銀座方面へと曳いて歩きました。その中でも4丁目の鉾は他と比べて桁違いに大きくて、観客からどよめきが起こるほどでした。他の山車は比較的簡単に押して動かすことができましたが、桐生の鉾はジャッキで鉾を持ち上げ、複数人で支えながらでないと回せないほどなんです。そのような大がかりな動きをしていたのは4丁目の鉾だけでした。そんな場面に立ち会えたこと、そしてその鉾が自分たちの物だったことがとても誇らしかったですね。

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やっぱり祭りって楽しい!鳥肌が立つ“もみ”の瞬間

お祭りって本当に楽しくて、やめられないんですよ。実は以前、7月に足を骨折して靭帯を不全断裂してしまい、町内のドクターから「絶対に神輿をかつぐな」と言われたことがありました。でも、担ぎました(笑)。それくらい、祭りが来るとワクワクしてしょうがないんですよ。終わった時は、今年1年終わったんじゃないかと思うほどの喪失感があるくらい、僕の1年は祭りを中心に回っています。そんな中でも特に心が熱くなるのが、町会それぞれ違った神輿の担ぎ方をする「もみ」の時です。本町四丁目はスクワットのような動きで神輿を波打たせようと神輿をもみますが、担ぎ手の息がぴったり合ったときにしか成功しません。神輿を担いで10回のスクワットを4~5回する中で見事に決まると、思わず担ぎ手も鳥肌が立つほどのかっこよさ。他の町会はもみ方が全く違うスタイルのところもあれば、似ているところもあります。でも、「やっぱり4丁目の担ぎ方が一番かっこいい」と思ってもらえたら嬉しいですね。ぜひ、一緒に神輿を担ぎましょう!

役割が変わっても、祭りへの想いは変わらない

最初に就職した会社が4丁目の祭りの助っ人を有志で行っていて、僕もそこで神輿と鉾〔ホコ〕のお手伝いを十数年行ってきました。そこで当時の世話方(祭りの実働部隊)の人に、世話方をやってくれないかとお誘いを受けて、実はそれを3回位断りました(笑)。大変だったから断ったというよりも、僕の中では助っ人が神輿を担いだり鉾を曳いたりして、世話方が周りについているイメージがあったんです。なので、「神輿をかつげなくなるのは嫌だな」という気持ちがあったので断っていたんですよね。ですが、誘ってくださった方がお世話になっている方だったのもあって、最終的には世話方を引き受けることに決めました。

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祭り前日の夜、神輿が動き出す

祇園祭は金曜日から日曜日までの3日間で開催されますが、実は、木曜日の20時に美和神社から神輿を出すところから私たちのお祭りは始まります。お祭りの正式な期間ではないものの、私たちにとってこの瞬間がスタートです。多くの方は炎天下に担がれる神輿の姿をイメージされると思います。ですが、木曜日の夜に神輿が美和神社の鳥居をくぐり、階段を下りながらライトアップされる様子はとても幻想的で、ぜひ一度見てほしいおすすめの光景ですね。

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【取材・文 宅和 25/8 】

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