桐生の魅力を発掘、発信していきます
ー高崎経済大学 石井ゼミナールー
四丁目の新しい風!
本町四丁目世話方 市川さん

元行司からのリクルート!?
私は埼玉県出身で、6~7年前に桐生に引っ越してきました。現在は福祉の仕事をしていまして、去年からお祭りに関わるようになりました。桐生に引っ越してきた当初はコロナ禍だったため、お祭り自体やっていなかったのですが、コロナ明けからお祭りが再開し、最初はお祭りで着られている浴衣をみてかっこいいなと思っていました。そんな中、たまたま元行司(お祭り実働部隊のリーダー)のSさんと行きつけの居酒屋の常連同士で、そこでSさんから世話方をやってみないか、と声をかけてもらったことがきっかけでお祭りに関わることになりました。
はじめての祇園祭!
今までお祭りに関わったことがなかったので、祇園祭の全部が新鮮でした。最初はあんなに大きな鉾を動かすなんて信じられなかったんですが、本当に動いたときはびっくりしました。特に3丁目と4丁目の鉾の曳き違いがとても印象的でした。また、地元の人々に加えて遠くから観光で来る人も多く、出店などをたくさんの人々が楽しむことができるのはもちろん、伝統的な行事が残り続けていることも祇園祭の魅力の一つだと感じていますね。


お祭りによって生まれる人のつながり
今まで祭りの運営的なことに関わったことはなかったのですが、もともとお祭りが好きだったこともあって、祇園祭には興味がありました。以前、私は埼玉に住んでいたのですが、お祭りに参加したことでこの町の人とのつながりができたり、町になじめたことがお祭りから得られたものとして大きいです。この町ではお祭りのことがよく話題になるので、そこに自分が入れるようになったのも嬉しいですよね。
お祭りをもっと盛り上げたい!
私のように声をかけられてお祭りに参加するようになった人は本当に稀で、自分でも他の人に声をかけて誘ってみようとは思っているのですが、なかなかそのような人が見つけられない状況です。また、祇園祭は日程の関係上、仕事の予定を開けるのが難しいため、地元の人々であっても参加しにくいという問題があります。せっかく伝統があって他県からも注目されるようなお祭りですから、なんとか地元の人々が中心になって盛り上げていけたらいいのではないかなと思っています。

【取材/文 川村 25/7(一部写真は岸田様にご提供頂きました)】